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#]\ 反 乱
悟空が目覚める前。 一団が立ち去った後、焔の宮殿に居たのは・・・焔、紫鴛、是音。 そして・・・闘神配下の部下たちだった。 「紫鴛」 焔は背後に静かに佇む参謀に声をかけた。 「問題なく。準備は整っています」 焔が問うまでもなく紫鴛はこれから何が起きるのかわかっていた。 「いよいよだな」 是音が機関銃を肩にかけ、おどけるように告げる。 「そうだな・・・・・・では、行くとするか」 焔は笑みを浮かべる。 ―――――この天界を滅ぼすために ―――――悟空をこの手に取り戻すために 焔率いる反乱軍は、無警戒の天帝宮城になだれ込んだ。 「狙うは天帝の命!」 「この腐れきった天界の粛清!!」 声高に叫びながら焔軍は天界軍に襲いかかる。 平和と怠惰に慣れきった天界軍は突然の焔率いる戦いに慣れた反乱軍の攻撃にいとも容易く圧されていった。 各所であがる悲鳴。 鬨の声。 火柱。 「先に行くぞ」 それらを後目に衣を翻した焔は紫鴛と是音を従え、宮城内に侵入した。 「侵入者だ!迎え撃てっ!!」 「狼藉者めっ!!」 槍や剣を手に湧き出てくる天帝守護の者たち。 しかし、焔は余裕の笑みを浮かべたまま剣を振り下ろした。 「不殺生などと奇麗事しか述べられぬお前達などものの数ではない!」 焔の一閃の後、広大な廊下には残骸のみが広がった。 しかし、数だけは大量に居るらしく、再び奥から兵士たちが溢れ出す。 「焔、先へ」 「ここは俺らにまかせろや」 しゅるりと鞭を振り下ろした紫鴛と、機関銃を構えた是音。 「わかった」 二人に焔は頷いた。 狙うは天帝ただ一人。 焔は玉座に向けて一直線に駆け出した。 天帝のおわす金闕雲宮。 そこは、天界の権勢を示す場所としてあらゆる壮麗な意匠、数多なる宝飾に囲まれた 宮殿だった。 多くの神々が集い、天帝を仰ぐ。 毎日、きらびやかな祝宴がとりおこなわれ明かりが落ちることはない。 しかし、今。 宮城は静寂に満ちていた。 カツカツ・・・と焔の足音だけが響く。 やがて、目の前に現れた一際巨大な黄金の扉。 四聖獣が描かれ、中央には目を瞠るほど大きな玉が埋め込まれている。 この扉の向こうに天帝が居る。 焔は一つ息を吸うと青龍刀を振りかざした。 一直線に亀裂が入り、扉は凄まじい音をたてて崩れ落ちる。 焔は中へと足を踏み入れた。 「よく来た、我が血に連なる異端なる者。焔よ」 一段高くなった玉座より声がした。 「・・・天帝か・・・よく逃げ出さなかったな」 「何故、逃げなどせねばならぬ。我はここの主」 「ふっ・・・その度胸だけは誉めてやろう。だが・・・」 焔は青龍刀を天帝に向けた。 「貴様は許さん。俺の手で殺すっ!」 今まで抑えていた焔の殺気が膨れ上がる。 「できるものならば」 天帝は玉座に座したまま構えることもなくゆるやかに笑った。 何か罠でも仕掛けているのか。 それとも・・・焔には己を殺すことなど無理だと思っているのか。 どちらにしろ、焔は構うことなく天帝へと走った。 「死ねっ!!」 焔が青龍刀を天帝の頭上に向けて大上段に振り下ろした。 それは一瞬でありながらも永遠の時。 「我が世は終わる。そして新たなる世に・・・・天地の御子を」 「・・・・っ!?」 天帝の言葉に息を呑む焔。 天帝は抵抗することなく焔の刀を受けた。 真っ二つになる体。 体はきらめきとなって大気に消えた。 「・・・・・・・」 焔は呆然となった。 ・・・天帝の言葉に。 「・・・・遅かったか」 そんな焔に声がかかる。 振り向いた先に居たのは慈悲・・・慈しみと悲しみを称えた観世音だった。 「どういう・・・・こと、だ・・・・?」 焔の声が擦れる。 その表情は志を果たしたとは思えぬほどに青ざめていた。 「これで悟空は・・・・・・・・・・・天界に拘束される」 「・・・・っ!?」 観世音は厳かに宣言した。 「新たなる天帝として」 |
† あとがき †
・・・というわけです(笑)
『なにーっ!!』とか叫ばれてそうですね・・(苦笑)
いや、まぁ第二部もあると言ってましたから
このまま平和に一部が終わるとは思われてなかったでしょうが・・・
あと出来れば1話で一部完結です。(たぶん・・・/汗)
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