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#][ 絆
「悟空・・・」 焔から悟空を預かった金蝉は、自分の宮へと帰り寝台へと寝かせた。 静かに静かに気を失ったように眠る悟空。 「・・・・・・・すまない・・っ」 金蝉は寝台の悟空へ頭を下げる。 「俺は・・・・・何もしてやれない・・・っ」 組み合わされた白い手から血が流れた。 いきなり預けられたときは、また面倒ごとが増えたと思った。 うるさい上に一時もじっとしておらず、執務の邪魔ばかりして・・・何度怒ったかわからない。 だが、気づけば。 悟空が傍に居るのが当たり前で。 信じられないことに・・・・・・・・・・・悟空に執着する自分がいた。 悟空と過ごしたわずかな時間は今まで生きてきた時間の中で何よりも充実していた。 忘れていた感情・・・・それを思い出した。 「何よりも・・・・・」 お前が大切だ・・・悟空。 「・・・・・んっ」 「っ悟空!」 うめき声を漏らした悟空に金蝉が身を乗り出した。 金色の瞳がゆっくりと覗く。 「・・・こん、ぜ・・・・」 「いいから寝ていろ」 身を起こそうとする悟空を押しとどめる。 「あれ・・・どうして・・・・っ痛!」 「どうした!腕が痛むのか?」 「ん・・・なんで・・・痛い・・・・・」 悟空が眼前に右腕をさらす。 そこには白い包帯が巻かれていた。 「あ・・・・・・・」 『・・・・ごめん、焔』 「・・・焔はっ!?」 「悟空っ・・・お前・・・・・覚えているのかっ!?」 金錮により再び封じられたはずなのに。 「ねぇ!金蝉っ!・・焔はっ・・・焔はどこっ!?」 腕の傷などお構いなしに悟空は金蝉にすがりついた。 「オレ・・・焔に・・・・焔にっっ!!」 「落ち着けっ悟空!」 「だって・・・・・・っ」 「焔は無事だ。何ともない」 「・・・・ホントに?」 「ああ」 「良かったぁ・・・」 安心した悟空はとさりと寝台に見を落とす。 「悟空・・・お前はどこまで覚えているんだ?」 「・・・・え・・・・どこまでって・・・・・・・」 金蝉の言葉に悟空は視線を宙に浮かせる。 「焔のことは・・・覚えているのか?この天界に連れて来られたことも?」 「オレ・・・・・・・・・」 悟空は右腕の傷を押さえる。 「・・・・・・・たぶん、全部覚えてる・・・・焔のことも、天界へ連れて来られたことも・・・・・ 金蝉のことも」 「そう・・・か・・・」 「・・・・・・金蝉・・・・・・・オレ・・・・・・・・・」 何か言おうとして悟空はうつむいてしまう。 だが、その先に続く言葉を金蝉は知っていた。 「・・・・・焔の傍へ行きたいか?」 「金蝉っ!?」 ぱっと見上げた悟空の目が驚きに丸く見開かれている。 「本来ならお前の傍に居るのは焔のはずだ。・・・・・俺では無く」 「・・・・・金蝉・・・・でも、オレ・・・行けない」 「何故だ?」 「だって・・・・・」 悟空が拳を握り締め、目に涙を溢れさせた。 「絶対に焔のこと忘れないって約束したのにっ・・・・・・オレに優しくしてくれたのは 焔だけだった・・・・それなのにオレは・・・・っ!」 「悟空」 「・・・金蝉?」 ふわりと悟空の頭に金蝉の手が置かれた。 驚くほどに優しい仕草。 「・・・何を・・・・・・・・・・・・ぐだぐだ言ってやがるっ!!」 どごぉっ!!★ 「い・・・・・・・痛って〜〜〜っっ!!!!!!」 金蝉は容赦なく悟空の頭を殴りつけた。 「馬鹿サルが無い頭で馬鹿なことを考えてんじゃねぇっ!」 「金蝉・・??」 金蝉は悟空に顔を近づけ、目をあわせた。 「お前はどうしたいんだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・会いたい。会って謝りたいっ!!」 「そうだ、簡単なことじゃねぇか」 「金蝉!」 「ほらっ、それに着替えろ!」 「え???」 差し出された服に首を傾げる。 「さっさとしろ!連れてってやらんぞ!」 「あ・・・・う、うんっ!!」 右腕の痛むのも構わず悟空は慌てて着替えはじめる。 「・・・・・馬鹿サル」 ぽつりと金蝉の口から漏れた言葉。 それは精一杯の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強がりだった。 |
† あとがき †
終わるかなぁ・・・と思っていたらまだでした(爆)
思いのほか金蝉が心情を吐露してくださいまして・・(笑)
しかも凄いいい奴だ・・・(笑)
三蔵じゃぁこうはいかないな・・(おいっ/笑)
そのあたり、やはり別人だなぁと思うわけです、二人は。
それから今回は文字の大きさを小さくしてみたんですが、いかがでしょう?
見難くないですか?
もし今までどおりの大きさがよければ直しますので掲示板にでも
お知らせくださいませませv
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