*8*



                   − 絶叫 −













 闇の中、多くの息遣いが耳を突く。
 真の闇。
 
 何も見えなくとも、触れることができる。
 感じることができる。
 聞くことができる。



 天を仰ぐ。
 見えるのは、闇。ただの黒い空間。何もない。
 しかし、確かに『在る』のだ。この上に。
 天界という砂上の楼閣が。

 目を瞑れば、蘇る黄金の光。








 ――――――・・・・もうすぐだ、悟空。










「・・・だいたい、揃ったようだな。紫鴛」
 背後に立った気配に焔は声をかけた。
「はい。ここに落とされた者たち。集められるだけは集めました」
「まぁ、闘神の軍隊から言やぁ少ねぇが、まぁそこそこの力もちばかりだ」
「そうか」
 焔は身を翻す。




 決着をつけるときが来た。
 これが。

 『最後』だ。


































 ずきん。
 胸が痛い。

 ずきん・・・ずきん・・・。
 
 何だろう。
 凄く・・・・・ドキドキする。
 何?何が起こっている??

 焔。
 何をしているんだ?



 闇の中を急ぐ悟空に訳のわからない焦燥が胸を襲う。

 あと少しだから。
 あと少しで焔にたどり着く。

 だから。
 それまで。



「焔」
 































 闇の中。
 多くの息遣いが一つに揃う。
 雑多な気配が一つに収束していく。

 全てはもう一度。
 『光』を得るために。



「これだけは言っておく」
 焔が静かに紡ぐ。
「天帝に仇なすことだけはするな」
 気配がざわめく。
 

 天帝=悟空。
 悟空の傍にただ在りたいために焔はここから出ることを決意した。
 その悟空に仇なすことなど許すことは出来ない。
 

「天帝は俺の半身」
 悟空は俺の全て。
「天帝に背く者は今、ここで。俺が滅する」
 悟空の敵は俺の敵。


 その静かな声に、反論は一つとてかえらなかった。


「では、行くか」
 
 暗闇で何も見えないのにわかる。
 焔が笑っていることを。

 
 是音と紫鴛は人知れず、心の中で溜息をついた。
 焔について行く。
 それ自体を疑問に思ったことはない。
 孫悟空への思いもわからないことはない。
 

 それでも。
 この男が・・・・徐々に狂気への道を辿っているのではなかろうかという危惧が
 二人の心痛を増やすのだった。

 だから一刻も早く、その狂気を埋めることのできる孫悟空に焔を会わせたかった。

























 力が集まる。
 焔の元へ。
 
 この闇を打ち破る、意思の力。
 

『全てを我が手に』

 焔を媒介に集まった力が密度を増し、一条の光を・・・剣に似たそれを焔の手に形どる。
 闇の中に現れた・・・・ただ一つの光。
 それが皆の思い。


 歓喜の思いに包まれる。


『闇を』











「打ち砕け!!」








 


 ピシリ・・・と空間に亀裂が入る。
 一条の光。




 そのとき。















「ほむらーーーっ!!!!」


 悟空の声が聞こえた。

















←*7* || *9*→


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■あとがき■

えー・・一応再会できたんでしょうか?(尋ねるな/笑)
実は御華門の中で今、葛藤が・・(笑)
もっともっと試練を与えるべきか(笑)、それともこのへんで幸せにするべきか(笑)
大いに悩んでおります(おいおい)
それによって次の展開が・・・・フフ★

。。。゛(ノ><)ノ


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