遥か彼方より伝わりし一つの詩がある

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滔滔たり  輪廻の縁

暁よりも眩きもの  月の光より冴えたるもの

輝き満ちる 命の源

血に穢れ 愉楽の中においても

美しき

異端の魂

 
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さて、この詩が何を意味しているのか?
それはこれからのお話。
各々に考えていただこう。










Sene :T 





 人々が暮らす、すぐ横に神が息づく世界。
 そこには魔法で身をたてる者、剣技で身をたてるもの、ごく平凡に田畑を耕して暮らす者、さまざまな人間
が存在し、また人間以外に”神”や”魔”と呼ばれるものも存在していた。


 その世界の中心。
 鋭い切っ先を天に向けそびえたつ花果山。
 ある時、その山より黄金の光が出で、天を貫き三日三晩、その光は地を覆った。
 その様は世界のどこからも目にすることができ、人々は、ある者は歓喜し、ある者は恐怖し、ある者は祈り、
ある者は涙した。
 だが。
 その真実を知る者は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僅かである。
















 世界の東に位置する桃源王国。
 その執務室で、頭上を見上げる人物が一人。・・・・・・・・天井のタイルを数えているわけではない。
「・・・・・ふん」
 鼻をならした人物の容姿は秀麗。
 肩に流れる金髪に紫暗の瞳。
 だが、浮かべる表情は口にするまでもなく”クソつまらん”と言わんばかりだった。
 彼の名は『金蝉』。
 この桃源王国の第一王子である。
「失礼しますよ、金蝉」
 開け放たれた扉を形だけノックし入ってきたのは神官職のかたわら参謀を務める天蓬だった。
 天蓬の手には金蝉の机に乗せられている以上の書類の束が乗っている。
「おやおや、全然目を通してないじゃないですか。それでは今日中に終わりませんよ、まだこんなにあるん
ですから」
「・・・・・・知るか。大体なんで俺がしなくてはならないんだ?国王の仕事だろうが」
「それはそうなんですけどね・・・・・居ない方には頼めないでしょう」
 そう、この桃源王国の国王の悪癖として”放浪癖”なるものがある。
 人当たりの良いほのぼのとした人柄は国民に大層人気があるが、腐っても国王。
 そうひょろひょろ出歩かれても困る。
「ちっ・・・・・光明のやつ」
 父親を平気で呼び捨てる金蝉の機嫌はまさに最悪だった。
「ははははは・・・」
「ったく、あいつにも手伝わせろ」
「・・・三蔵王子ですか?」
「まさかあいつも居ないのか?」
「いえ・・・・居ますけど・・・」
 『三蔵』はこの国の第二王子である・・・つまり金蝉の弟に当たるわけだが血がつながっているわけでは
ない。そのわりに妙に似ていて時には双子に間違われることもある。
「すでに三蔵のところにも同様の書類の束がいっていると思いますよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「あちらもあなたに負けず不機嫌そうで・・・まぁ、無理やり寺院がら呼び戻したわけですから無理もないん
ですが・・・従者たちも近づくのを怖がっているそうです♪」
 三蔵は”王子なんてかったるいことをやってらるか!”と僧侶になるために寺に入っていた。
 その寺は光明国王の出身寺でもある。
「本当に忙しいんですよ、ですから真面目に書類に目を通してくださいね」
 にっこりと微笑んだ天蓬に金蝉を解放する意思はさらさら無いらしい。
「ったく、どーせどれも同じような例の件に関する嘆願書だろうが・・・・勝ってに捨てるなり役人をむかわせる
なり好きにすればいいだろう」
 花果山から発せられた奇妙な光が天を貫いて一週間。
 王宮には事情を求める書状が殺到していた。
「まぁ、国民のために王族は存在しているんですから、建前ですけど。頑張ってくださいね」
「頑張るも何も、山が光って何か事件が起こったわけでもないだろうが・・・・バカどもが・・・・・」


「おーおー、相変わらず不機嫌そうだな。金蝉」
 面白そうな声音とともに空中より現れたのはこの桃源王国の守護神、観世音だった。
 薄絹を身に纏い、腰に手を置くその様は・・・・・・・・甚だ威厳というには程遠いものだったが。
「何の用だ」
 天蓬と受け答えしていた時よりさらに一段階低い声で、自国の守護神に不遜に尋ねる金蝉に観世音は
笑みを深くするとどさっと何かを執務机の上に放りだした。
 その品物は・・・・・・・・・・・リュート。
 吟遊詩人が使う楽器である。
「・・・・・これは何だ?」
「退屈なんだろ?託宣くれてやるから花果山に行ってこい」
 神からの託宣といえば、もっとこう厳かに伝えられてしかるべきものだがこの場にそれを気にするものは
一人もいなかった。
「託宣?どうせくだらねぇことだろ?他の奴にしてやれ」
 俺はごめんだ、と顔をそむけた金蝉に観世音はますます含みある顔になる。
「もちろん、他の奴にもしてやるさ・・・・・・ああ、来たな」
 何が?と金蝉と天蓬の二人が尋ねる前に、話に出てきた三蔵が扉の前に立っていた。
 ・・・・仁王立ちで。
「てめぇ・・・ふざけんじゃねぇぞっ!!!」
 三蔵の口から最初に出てきたのは罵声で、その相手はもちろん観世音だ。
「何だ、これはっ!!」
 三蔵の差し出した手の上にあったのは、一本の巻物。
 しかし、それは”魔天経文”と呼ばれる桃源王国の王位に継ぐ者に与えられる至宝の一つだった。
 現在の持ち主は光明のはずだが・・・・・・・その意味は『次代国王』である。
 それが嫌で王宮を飛び出した三蔵には業腹なことだろう。
「これから必要だったんでな、光明から預かってきた。ついでに言葉も貰っているぞ」
「・・・・・何だ?」
「『頑張ってきてくださいね。三蔵』・・・・・だそうだ」
「・・・・・・・・っ!!」
 何を頑張るのかは未だ不明だが、この世で唯一三蔵が尊敬する人物といってもいい光明からの言葉で
ある、これで三蔵は経文を受け取らざるおえなくなったわけだ。
「ちっ・・・・・で、いったい何なんだ?」
「それは俺も聞きたい」
 二人の問いかけに観世音はニヤリ、と笑うと口を開いた。


「世界の中央、花果山に赴き新たに目覚めし精霊を迎えろ」


「「・・・・・・・はぁぁ?」」
 金蝉と三蔵の”ふざけんな”と言わんばかりの声が重なった。
「何でそんなことをしなければならない?」
「俺はごめんだ」
 そんな二人を見ながら「似たモノ同士ですね〜」と天蓬が心の中で呟く。
「守護神の託宣だぞ。まぁここで書類にまみれていたいんならそれでいいがな」
 
「「・・・・・・・・・ちっ」」
「行くだろ?」
「・・・・だが、ここを留守にするわけにはいかないだろう」
 責任感だけは人一倍強い金蝉が観世音に言い募る。
「俺が居てやるよ、守護神自らが守ってやるって言っているんだ。有り難いだろ?」
「・・・・いったい何を企んでいる?」
 この金蝉と三蔵以上に面倒なことを嫌う守護神観世音が自ら働くというとは、何かよからぬことを企んで
いるとしか考えられない。
「心外だな。ただ俺はお前らの幸せを考えてやってるだけだぞ?」

(「「嘘をつけ。嘘を」」)
 どう考えても面白がっているようにしか見えない。


「・・・で三蔵の経文はともかくとして、何故俺にはリュートなんだ?」
「王族が旅するって言えば”お忍びの旅”だろ?三蔵は僧侶を地でいけるがお前は吟遊詩人がいいと
思ってな」
「・・・・だれが吟遊詩人だ!」
「吟遊詩人は顔がいいことが条件ですから、それだけ見ればクリアしていますね。確かに」
「天蓬!」
「でも金蝉が歌をうたうというのは・・・・・」
「「「想像できんな(できませんね)」」」
「てめぇら・・・(怒)」
 異口同音に発せられた言葉に金蝉の眉間の皺が深くなる。
「まぁ、別に歌えなくてもそれらしい格好していればいいのさ」
「あの、観世音。一応、金蝉も三蔵もこの国の王子なのでわずかばかりでもいいですから護衛はつけたい
んですが?」
「ああ。わかってる。金蝉には天蓬と倦簾将軍。三蔵には・・・・入ってこい」
「こんにちわ」
「お〜す」
 観世音の呼びかけに扉の前に二人の人物が現れる。
「こいつら二人をつける」
「はじめまして、三蔵さま。僕は八戒と言って流れの料理人をしています。少しですが魔法も使えますので。
あ・・・とそれからこれは僕のペットでジープといいます」
「きゅ〜っ」
 にこにこと八戒と名乗った人物の肩に乗っている白竜が首を傾げた。
 ・・・・・どうやら小さいながらも人語を理解するところまでは育っているらしい。
「俺は悟浄。傭兵だ。まぁよろしく頼むな〜」
 傭兵というにはあまりに軽い。
「俺はお前らなど必要ない」
 三蔵が冷たく言い放った。
「そういうわけにもいかなんだよ。こいつらも託宣の中の一つだからな」
「ちっ!」
 観世音の言葉に鋭く舌打ちした三蔵は二人にい射殺さんばかりに視線を向けた。
「おいおい、お前王子にしては妙にガラ悪くねぇ?」
「うるさい、死ね」
 ガウンッガウンッ!!
「ぅおっ!!・・て何しやがる突然!!」」
 三蔵が放った弾は悟浄の背後の壁にめりこんでいた。
 避けていなければ悟浄の眉間にめりこんでいただろう。
「はははははは」
 その横で八戒は動じた様子もなく朗らかに笑っている。
 ・・・・・・ただの流れの料理人ではなさそうだ。
「結構、気があってんじゃねーか」

『どこがだっ!!』
 しかし、これ以上の反論は許されずかくして花果山ご一行2組のペアが出来上がったのだった。
















 さて、話は世界の北に位置する天竺皇国に移る。
 ここを治める皇帝は、世にも稀なる金色と濃紺の瞳を持ち、黒衣を身に纏っている。
 風貌は凍てつく冬の空に輝く月のごとく、面前に拝謁を賜ったものはその威圧感に自然と頭をたれる。
 
 その皇帝の名を『焔』という。

 その皇帝がここ何日かその怜悧な美貌を沈鬱の色に染めていた。
「いったいどうしたというのですか、焔?」
 この国の宰相を勤める紫鴛がそんな焔についに言葉をかけた。
「そうだぜ、お前が物思いにふけるなんてよっぽどのことだろうが」
「ああ・・・・・・・・・・そうだな」
 静かに答えると焔は臥しがちだった顔をあげ、二人を見つめた。
 その瞳は何かを決意していた。
「紫鴛、是音。俺はこれから国を留守にする」
 徐に口を開いた焔の言葉に紫鴛と是音は驚きに目を見開いた。
 だが、焔が何の理由もなくこんなことを言い出すわけがなく続く言葉を二人は待った。
「一週間前、花果山に異変が起こったのは知っているな」
「はい」
 知っているも何もその処理で国中があわただしい。
「わが国に伝わる伝説が一つあってな。それが・・・・
  ---------------------------------
      花果山より光出でしとき 
     その源に目覚めし一つの理
         覇者たる者に
       永遠の
  ---------------------------------
 というものなのだが・・・・・」
「その続きはないのですか?」
「ああ、ちょうどそこで古文書が途切れていてな」
 紫鴛が焔に差し出された古びた紙片を受け取る。
「どうやら保存場所が悪かったようですね、虫に食われています」
「ああ、だがそれだけでも十分に察せられる」
「確かに」
 焔と紫鴛は頷き、是音も「なるほど・・・」ともらした。

「つまり、花果山にある何かを手に入れた人間がこの世界の覇王になることができるというわけですね」
「そうだろう」
「ですが、一つ問題があります」
「ああ。この古文書の真偽だろう」
「はい」
 紫鴛の疑問は焔の疑問でもあった。
 果たしてこの書物は本当のことを伝えているのか否か?
 この古文書を見つけた当初、焔は前代の誰かが暇にあかせて書いた他愛もない戯言だろうと思っていた。
 しかし。
 一週間前、まさに伝説に記されているとおりのことが起こったのだ。

『花果山より光出でしとき』

 こうなると俄然、この古文書の信憑性は強くなってきた。
 天竺皇国を率いて世界の統一をもくろむ焔にとって無視できることではない。
 しかし、前皇帝の暴政により崩壊しかかっていた天竺皇国をようやく建て直したところであり、今、
国を離れることは焔にとって多大なるリスクをもたらす可能性がある。
 だが・・・・・・・・・・・・。
 焔の勘が花果山へ赴くことを訴えていた。

「明朝には出発する」
 焔は決めたのだ。
 その己の勘を信じることを。
「止めても無駄だということはわかっています。ですから私たちもお供しましょう」
「ああ、ダメだっていわれてもついて行くからな」
「ふっ・・・そう言うと思っていた」
 焔は微笑を浮かべると、玉座より立ち上がった。
「俺が留守の間はナタク皇太子にまかせてある」
 焔の言葉とともに玉座の脇の扉からナタクが入ってきた。
「ま、面倒だけど仕方がないよな。あんたらが帰ってくるまでに国がなくならないようにせいぜい頑張って
いるよ」
 まだ、子供のいない焔は前皇帝の息子を己の後継者に指名していた。
 馬鹿な父親とは違い利発で剣の腕も確かだ。
「では、頼んだぞ」
「おう」
 軽く答えたナタクはへろへろ〜と手を振って3人を見送った。












「おいっ・・・・・待てよっ紅!・・・・待てって言ってるだろうが紅孩児!!」
「うるさいっ!止めるな」
 後ろから追いすがる人物の手を鬱陶しく振り切ったのは世界の西に位置する最遊帝国の王子、紅孩児で
ある。病床にある父王のかわりに国をおさめる好青年だ。
 それが、何故にこのような騒ぎを起こしているのか。
「俺は花果山に行くんだ!!」
「だから、どうして突然そんなことになってんだよっ!落ち着いて話してみろ」
 近衛隊の隊長でもあり、紅孩児の世話役でもある独角児が、紅孩児の両肩をつかみ、言い聞かせるように
その瞳をのぞきこんだ。
 そんな独角児に一息ついて肩から力を抜くと紅孩児は口を開いた。
「王宮の書庫にある書物を研究しているニィが先日、ある書物の解読に成功した。ニィの話によればその書物
には花果山について記されていて、花果山に眠るものを手に入れた者にはこの世を統べる力が与えられる
と書いてあったらしい」
「たかが書物に書かれていたことだろう」
 お前らしくもない、と独角児が吐息をはいた。
「ああ、確かにそんなことを真に受けるなんて俺らしくないと思うだろう。だが、一週間前、その花果山に起こっ
た異変・・・・あれはこのことを証明しているんじゃないのか?」
「・・・・それは・・・・」
「あの山から発せられた光は尋常なものではなかった。花果山で何かが起こったのは間違いないんだ」
「・・・・・・・・」
「他の2国に放っていた間者の話によるとどうやらどちらも花果山へ調査隊を派遣したらしい。ここで出遅れ
ればますますわが国は他の国に押されることになるんだ!」
 他の二国に比べて最遊帝国は力において劣る。
 国王が病床についてなければまた違ったのだろうがこればかりは仕方がない。
 だが、紅孩児はこれまで必死にその差を縮めようと奮闘してきたのだ。
「だから、止めても無駄だ。俺は行く」
 独角児を見返した紅孩児の意思は堅固だった。
「・・・・・ったく」
 そんな紅孩児にため息をつくと、独角児は笑いをこぼした。
「昔っから言い出したら聞かねぇんだからな、お前は」
「ああ・・・・すまん」
「どうせやめる気もないのに謝るなってんだ。・・・・・・・わかった、お前一人だけ行かせるわけにはいかない
からな。俺もついていく」
「独角児、それは・・・・・・」
「ダメだんなんて言ってもついて行くからな。俺はお前の世話役だし・・・・その花果山に眠る力とやらにも
興味があるしな・・・・・」
「・・・・・・わかった」
 紅孩児は苦笑いすると独角児の同行を許したのだった。














 どことも知れない山中の奥。
 フフフ・・・・フフフフ・・・・・と不気味な笑い声が響いていた。

「これで用意はできました、あとは我が呪文を唱えるだけですね・・・・・フフフフフ・・・・・」
 黒いフードを目深にかぶっているためその人物の容姿ははっきりとはしない。
 しかし、ねっとりと絡みつくように口から出る言葉は聞く者に寒気を覚えさせずにはいられなかった。
 ・・・・・・幸い、この場にはその人物しかいなかったが。

「では・・・・・・」
 フフフと笑った人物は地に描かれた深紅の魔法陣の外に出ると、ゆっくりと口を開いた。
 紡がれるのは一般人には理解不能な音の重なり。
 不思議な余韻を持つその呪は波うちながら山の大気に溶けていった。

 そして。
 深紅の魔法陣がぼんやりと光の明滅をはじめる。

「・・・・・成功、ですねぇ」
 そう呟いた途端、魔法陣からぶわっと噴煙があがり、呪を唱えていた人物のフードを取り去った。
 現れたのは、白蝋のような顔に銀髪。
 弧状にゆがんだ目は始終笑んでいた。

 彼は黒魔道士--------『清一色』と呼ばれていた。


「よいしょっと!」
 その粉塵の向こうから声がした。
 先ほどまでは誰もいなかったはずなのに・・・・・・・・・・・・・。
「まったく手荒らい呼び出しだねぇ、食事中だったら容赦なく殺してるよ?」
 粉塵がおさまり声の人物の姿が徐々に鮮明になっていく。

 金髪に法衣を着込み数珠を首からさげ、一見したところは僧侶のように見える。
 しかし、顔に浮かんだ笑顔は壮絶に悪魔的だった。

「あなたが魔王ですか?」
「そう呼ばれることもあるけど、僕は『カミサマ』て呼んでくれるほうが嬉しいな♪」
 どこの世界にこんな禍禍しい気をまとって『神』がいるものか。
 しかし、これこそが清一色の望んだものだった。
「そんなことより僕を呼び出したからには何か用があるんだろ?」
 つまんなかったら即、殺しちゃうよ?と言う『カミサマ』の顔は笑っていたが、本気だった。
「この世界を・・・・・」
「何、欲しいわけ?」
 『カミサマ』の言葉に清一色はにやりと笑い、いいえ、と首を振った。
「・・・・・・・・・壊して欲しいんですよ」
「へぇ・・・それはけっこう楽しいかもね♪うん、気に入ったよ。いい退屈しのぎになるかもね」

「では、我との契約は成立ですねぇ」
「その通り、世界を壊すときまで」
 
 フフフ・・・フフフ・・・・・・・・・フフフフフ・・・・・・・・・・・・

 再び森に不気味な笑い声が木霊した。













「ぁふぁぁぁ・・・・・・・」
 大きなあくびをしつつ、気伸びをしたのは14,5歳の子供。
 大地色の髪を腰までのばし、涙まじりの瞳は金色に輝いていた。
「ん------っ!よく寝たぁぁっ!!・・・・・てここどこだろ?」
 
 きゅるるうるるっっぅぅぅっっ!!!

 そのとき、子供の腹の虫が盛大にわめいた。

「う゛・・・・・・・・腹へったぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・何か食いもんないかなぁ・・・・・」

 腹減って死ぬ〜〜っと食べ物の物色をはじめた子供は、ゆっくりとその場から立ち上がり・・・・・・・・・・
 歩き出した。















 Sene : U へ


† あとがき †

さて、疾風怒濤が終了しゆっくりする間もなく第二回悟空争奪戦を
開催いたしました〜〜〜♪♪♪
え?そのわりには悟空出てこないですか?
それはこれからですっvv
Sene Tはまず、争奪戦に参加される方々のご紹介ですから♪
それにしてもえらく長くなってしまいました(^^ゞ

さて、この絢華跳乱もまた疾風怒濤と同じく
皆様に投票していただいて人気上位キャラがレギュラーとして
出張ることになります♪
が、しかし。
絢華跳乱は疾風怒濤よりさらにハードなルールを追加させていただきます!(ニヤリ★)
それは題して・・・・・『人気が無いと落ちちゃうよん♪」です(笑)
えーとつまり・・・小説UPごとを区切りにしてその時最下位にいたキャラには
問答無用でランクから消えていただきます!(何てサバイバル!)
最期まで生き残るのは果たして誰なのか!?(笑)
キャラの命運を握るのはご拝読いただき皆様の投票次第!
どうぞお時間、ご興味ありましたらぜひ投票に参加してくださいませvv

御華門としては疾風怒濤からV2を狙う焔FANと
リベンジを狙う三蔵FANの対決が見ものだと思います(笑)
新キャラも追加しましたしね♪

さて、第一回目の投票は無制限〜♪
さていったい何票入るのか今から楽しみです\(^o^)/

では、また「Sene U」にてお会いいたいましょう!


投票所へ行く!⇒




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