笑った、・・・・気がした。
空は青く、晴れ渡り。 太陽が強く輝く、夏の暑い日だった。 「・・・・暑ぃ・・・・」 額にうっすらと滲む汗をナルトは片手でぬぐう。 あまり気温に振り回されるような脆弱な精神は持ち合わせていないが、今日の暑さは 異常だった。 チャクラで作り出した氷もあっという間に溶けていく。 ナルトがこの状態ならば周りは言わずもがな。 下忍任務も途中で終了し、それぞれ避暑を求めて散って行った。 「・・・オフで良かった・・」 これで暗部の任務など入っていたらたとえ追忍がかかっても拒否したことだろう。 「・・・あつい・・・」 もう一度呟いたナルトは、がさりと音を立て、草の上に仰向けになった。 木々の間を通って涼やかな風が・・・と言いたいところだが、実際はかなり生ぬるい風が ナルトの頬を撫でていく。 「・・・・・・・」 ふとナルトは嗅ぎなれた匂いに身を起こした。 血臭だった。 気配を殺し、臭いの元へ近づいていく。 それはナルトにとって身近な臭いと言え、里内で・・・しかも、禁足とされる森の中で 漂っていい匂いでは無かった。 300メートルほどいったところで、立ち止まる。 さらに臭いが濃厚になっている。 慎重に草をかきわけた向こうに・・・・・・・・・・・・・・人が倒れていた。 けれどすぐには近づかない。 12年生きてきてナルトは人と接する時、まず疑うことから始めることを知った。 うつぶせになって顔はわからないが、体格からして男。 服装はよくある木の葉の忍装束に間違いない。 左肩に黒いシミが見える・・・・それが血臭もとなのだろう。 肩の上下は小刻みで、かすかに聞こえる息遣いは小さく、荒い。 (・・・演技じゃなさそうだな・・・) ナルトは伺いながらそろりそろりと相手に近づく。 警戒は緩めない。 「・・・・・・?」 (・・・このチャクラ、どこかで・・・・・・??) 相手から僅かに感じられるチャクラはどこかで感じた覚えがある。 暗部の知り合いだろうか・・・? 疑問を抱きつつ、至近距離に近づいたナルトは相手の顔を見ようとうつぶせになっている 体を蹴りながら反転させた。 「・・・・・・・・え」 「う・・・ぅ・・・・」 初めて相手は反応らしきものをかえす。 だが・・ナルトは・・・。 「・・・・・・・・・・・イタチ???」 男の顔は驚くほどにサスケにそっくりだった。 |
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某チャットにて、スレナルでサスナルはアンハッピーしか
考えられないと言われ・・・それならばっ!!
・・・と書き始めたこの話。
さてどうなることやら・・・心配です(おいっ)