
「 愛さなければ
愛されない 」
では、その愛を失った自分は
どうすればいいのだろう
もう、何もかもどうでも良かった・・・・・。 大切な人を失ってしまった自分の命など・・・・・・・・・必要ない。 全てが灰色。 全てが闇。 いっそこのまま朽ち果てることが出来たなら・・・・・・・・・・・・ どんなに・・・・・・・・ どんなに 幸せだろう―――――――――――――――・・・・・・・ けれど 血に染まったこの手が・・・・・・・・・・それを許さない。 自分の命など・・・・何の価値もないのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まさに虫臀鼠肝・・・・・・・・・・・『無駄なもの』 『キレ―な目だと思ったんだぞっ!?』 ナニ、が・・・・・・・・・・? 自分ノ・・・・・・コノ忌マワシイ目ガ? 『だって優しいから』 ダレ、ガ・・・・・・・・・・・? だって自分は”キレ―な目”も”優しさ”も持ってはいないから。 そんな言葉は自分に相応しくないから。 信じられなかった。 そんな頑なな己の心を溶かしてくれたのは、失ったはずの大切な言葉。 |
「 大好き 」 |
こんな僕でも・・・・・・好きだと言ってくれるんですか? 体中、血に塗れた僕でも。 「八戒だから大好きなんだっ!」 ああ・・・・・・神様。 僕はあなたにはじめて感謝したい。 この命、存えさせてくれたことに。 己が己であることに。 そして。 「彼」と出会わせてくれたことに。 この・・・・・・・・・・・・・・・ぬくもりに。 |
「どうしたんだ、八戒?」 金色の瞳が案じるように見上げてくる。 その瞳を安心させるように微笑んで、自分は答える。 「何でもありませんよ」 「ん・・・・」 大切な大切な・・・・・・存在。 照れたように笑った顔をくもらせないために自分は強くなると誓った。 「どうしました、お腹でも空きましたか?」 「ぶーっ、八戒てそればっか!」 すねた口調が微笑ましくて、顔が自然に笑みをつくる。 「それは、すみません」 「・・・・・・・でも空いてるけど」 ああ、なんて貴方は愛しいんでしょう。 「それでは、どこかで肉まんでも買いましょう」 「・・・・・・三蔵には内緒だぞ」 「くすくす・・・・・内緒にしておきましょうか」 「絶対だかんな!!」 「ええ」 ぱぁぁと輝いた笑顔はまだ・・・・まだ、自分には眩しすぎるけれど。 いつかその笑顔に負けないように。 ・・・・・・・・・・強くなりたい。 「八戒っ、はやくっ!!」 「はいはい」 今はこれが日常。 「悟空・・・」 僕もあなたが大好きですよ。 |
† あとがき † 久しぶりの八空!!というより八→空。 最近書いた中では最短で書き上げました♪ 去年からタイトルと「八戒の暗さ」を書く・・・ことだけは 決めていたものの中々UPできなくて遅くなりましたがやっと。 ほとんど八戒の語りなため小説というよりはちょっと詩のような 感じもいたしますが御華門としてはまずまずの出来な気が いたしますが・・・如何なものでしょう?(びくびく・・) では、ご拝読ありがとうございましたm(__)m |