※設定注意書き※
■この話は最遊記のパラレルストーリーで
 カップリングは焔空です。
■同人誌として発行したさわりの部分です。
■そして、知る人ぞ知る『焔空新婚シリーズ
 プロポーズ編』となります(笑)
■・・・続きは同人誌にて(完売してます。すみません)














「悟空」
「あ、焔!」
 呼びかけるオッドアイに笑顔で答えると悟空は焔の元へと駆け出した。



    +++++++++++++










 本名、孫悟空。
 年齢は十七歳になるが、大きな瞳と天真爛漫な笑顔が悟空を実年齢より幼く見せ、
 外見的には十三、四あたりにしか見えない。
 大地色の髪はちょっと前までは腰のあたりに届くほど長かったが"暑い"というただ
 それだけの理由で悟空はばっさりと切ってしまった。
 ・・・・もちろん各方面から悲しみの叫びがあがったのは言うまでもない。
 けれど、やはり悟空の特徴で忘れてはならないのが大きな二つの瞳である。
 その瞳は金色で、興味をひかれたものや嬉しいもの、食べ物を見つけたときには
 きらきらと輝いてとても美しい。
 その綺麗な瞳を見るために周りの者は悟空に構いすぎるほど構った。
 そんな悟空の飼い主・・もとい保護者は金蝉という。
 年齢は不詳。裁判官という職業柄かいつも不機嫌そうな顔をしている男だったが、
 悟空の前ではわずかに眉間の皺もゆるむようだった。

 そもそも悟空には身寄りが無い・・・というより金蝉に街で拾われる前の記憶がない。
 がりがりにやせ細り金色の目が爛々と輝く悟空を気まぐれに拾って今日まで育てた
 のが金蝉である。

 当時の悟空は、七、八歳くらい。
 言葉もおぼつかなく今の悟空からは想像できないほど警戒心を剥き出しにして
 金蝉に掴みかかったものだった。
 そんな悟空を、短気なことでは定評のある金蝉が忍耐強く育てたことに周囲は
 驚きを隠せなかった。


『実は小動物が好きだったんですねぇ・・・』
 金蝉の友人の一人が言ったセリフである。


 そのうち悟空は金蝉の愛情(?)を受けてすくすくと育ち、がりがりだった腕はいまだ
 華奢なままだったものの不健康ではなく、『怯え』や『恐怖』『怒り』といった表情しか
 浮かべなかった顔には輝くばかりの『笑顔』が常に浮かぶようになっていた。

 悟空に関わる人間は皆、悟空のことを好きになった。
 その笑顔を見たくて何でもしてあげたくなった。
 そんな皆のアイドルとも言うべき悟空を突然、横から掻っ攫ったのが・・・焔である。
 焔の存在は金蝉以下、悟空に関わってきた全ての人間にとってまさに青天の霹靂
 そのものだった。
 何しろ焔はこう言ったのだ。



『悟空は俺の又従弟だ』



 それまで悟空は天涯孤独。
 どこにも身寄りが無いと思っていただけに外見上はともかく内心焦りまくったのが
 金蝉である。
 幸いだったのが悟空にその記憶が全く無かったことである。
 いくら「又従弟だ」と名乗られても「はい、そうですか」と簡単にいくことではない。
 一緒に暮らそう、と焔に言われた悟空は金蝉の服の裾を掴んでふるふると頭を横に
 ふって心配そうに金蝉を見上げた。
 記憶のない悟空に焔は無理強いすることもなく、一旦は引いたものの諦めては
 いなかった。

 一ヶ月という間、金蝉の家・・・悟空のもとへ通いつめたのだ。
 金蝉に拾われる前の悟空ならいざ知らず、今の悟空は人を疑うことを知らない
 どこまでも素直な少年である。

 最初こそ交える言葉は少なかったものの、日を重ねるごとに悟空は焔にだんだんと
 気を許し、親しい人に向ける笑顔を浮かべるようになっていた。
 焔が自分の肉親だということは思い出せない悟空だったが己を優しく見つめる、
 自分と同じ色の金色の右目に不思議と惹かれ、どこかなつかしく思っていたことも
 確かだった。
 そんな二人を苦々しく思いつつも、悟空の楽しそうな笑顔に何も言えない金蝉で
 あった。
 まるで娘に彼氏が出来たかの心境である。

 そして、冒頭にかえる。







==============■言い訳■==============

・・・というわけでこれからどうなるかは同人誌にてお読みいただけると
ありがたいです・・・まぁ、試し読み、みたいなものと思って下さい。
・・・知る人ぞ知る・・・というのはある場所にてUPしている
焔空新婚シリーズという作でございます♪
おわかりにならない方は気にしないで下さい。
別に知らなくても全然大丈夫ですのでv


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