千荊万棘








 そこは思い出の場所。
 喜びと愛しさと、何より安心感を得られる場所・・・・・・・・・・・・・・・・・だった。
 けれど今の俺の胸に去来するのは、底知れぬ怒りと憎しみ・・・・・・・・・虚脱感。

 足を向けたくはないのに気づけばここに居る。
 こんな、己の無力さを痛感するしかない場所に。

 一面に広がる黄色の花畑は永遠にその姿を保ち続ける。
 だが、今の自分には何と色あせて見えることか・・・・。


「・・・・・・?」
 そこまで考えてある方向に目を向けた焔は黄色の花畑の中、ふよふよと揺れる茶色の物体を
見つけた。
 いぶかしげに目を凝らす焔の前で”それ”は幼子の顔に変わった。
 ・・・いや、その茶色い物体は幼子の髪だったのだ。
「・・・・!?」
「んしょっ・・・と!!・・・・・・・・て、あれ?」
 鼻の頭に花粉をつけた幼子は焔の姿をみて、首をかしげた。


「え・・・・と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この間のおじさん!!
 ひゅぅ〜と二人の間に風が吹いた。
「・・・・・・・・おじさん、ではない。焔、だ」
「だってこの間、オレ名前言ったのにどっか行っちゃうんだもん!!」
 菜の花をかきわけ、近づいてきた幼子は焔を見上げた。
「オレ、悟空!!金蝉がつけてくれたんだっ♪」
 その幼子の両目に輝くのは焔の右目と同じ金晴眼。
 そして両手足、首には鎖がつけられている。

 ―――――――――俺と同じ『異端』か。

「・・・・・ら、ほむらったらっ!!」
「・・・・何だ?」
「あんた、ほむら、て言うんだろ?」
「ああ」
「返事しないから違うのかとおもったじゃん!!・・・でもちゃんと覚えたから!!」
 そしてにっこりと無防備な笑顔を悟空は焔にさらした。
「・・・・・・・・・・・悟空」
「なにっ!!」
 呼ばれたのが嬉しいのか茶色の髪が飛び跳ねる。
「・・・・・・・・・・良い名だな」
「うんっ♪」
 素直に喜ぶ様子は、お高くとまった天界人とは全く違い、無表情だった焔の顔に知らず微笑が
浮かんでいた。
「金蝉童子のところにお前はいるのか?」
「うんっ!!金蝉はオレの・・・え、と・・・・・『ほごしゃ』なんだって!」
「ほぅ・・・」
 あの気難しい男がな。
 焔は目の前の存在に並々ならぬ興味を抱いた。

「ここで何をしていた?」
「お花つんでたの♪金蝉の机にかざるんだ!!あと、天ちゃんとこにもっ♪」
 ふと、焔は悟空の頭についていた花びらに手をのばした。
「・・・・・その前に自分が花まみれになっているぞ」
「え・・・・・あ、気づかなかった。ありがと、ほむらvv」
 そんな悟空の腹からきゅるるぅぅぅ〜〜〜と音がした。
「・・・・・・・・・」
 悟空が眼をうるませて焔を見上げてくる。
「・・・・・・・・・腹へったぁ・・・・そういえば朝からなにも食ってないんだった・・・・・」
 しゅんっと元気をなくした悟空に焔はらしくもなく可哀そうになり、つい口に出してしまった。
「食べに来るか、俺のところへ」
「え!!ホント!?」
「ああ、本当だ」
「行くっ!!!」
 空腹も頂点に来ていた悟空の頭に天蓬の『知らない人についていっちゃいけませんよ』という
言葉は片隅にも残っていなかった。
「来い、すぐ近くだ」
「うんっ!!」
 悟空は花を抱えて背を向けた焔の後を追ったのだった。


























「こんにちわ、金蝉」
「・・・・・・・・・・何の用だ」
 久しぶりに見た顔に金蝉は相変わらずの仏頂面で視線をちらりと向けただけて再び書類に視線
を戻した。
「久しぶりに遊びに来た友人にごあいさつですね」
「俺はお前の相手をしているほど暇人じゃないんでな」
 しかも天蓬が金蝉に会うためだけの用事で来たのではないことくらいわかりぎるほどわかって
いた。
「どうせ埒もない書類に印を押してるだけじゃないですか。ははははは」
「・・・・・・・・・・・」
 相変わらず嫌味な性格をしている。
「ところで、今日は悟空の姿が見えませんね」
「・・・・・・・?お前のところに行っているんじゃないのか?」
 てっきりそうだと思っていた金蝉は今度こそ書類から顔をあげた。
「いえ、ここ最近悟空は僕のところへは来てませんよ。だからこうして出向いてきたんですが」
 ちょっと前までは『天ちゃ〜んっ♪』と元気よく遊びに来ていた悟空が姿を見せなくなって一週間、
もしかすると病気にでもなったのかと心配になってやってきた天蓬なのだった。
「・・・・ちっ、あの猿どこに行きやがった・・・・」
 だが、どうやら違ったらしい。
「倦廉は最近、仕事で忙しいですから悟空の相手が出来るわけありませんし・・・・」
 ナタク太子は相変わらず下界におりている。
「新しい友人でもみつけたんでしょうか?」
 そして、ふと天蓬は金蝉の机にかざられている菜の花に気づいた。
「そういえば・・・僕のところにその花を持ってきてくれて以来、姿を見てませんね・・・・」
 さすが、策略家。
 勘の冴えどころが違う。
「最近の悟空に何か変わったところはありませんか?」
「・・・・・・・・・・・・俺が知るか」
「おやおや、それでは保護者失格ですよ。どうせ”忙しい”だの”鬱陶しい”だの言ってろくに悟空の
相手もしてあげてないんでしょう?・・・・あ、そうですよ!!きっとそれで悟空はすねてどこかに
遊びに行ってしまったんですね・・・・・ついに金蝉も愛想をつかされましたか♪」
「・・・・・・・・・・・・コロスぞ」
「と、まぁ冗談は置いといて」
 どう考えても冗談を言っているようには見えなかったが。
「本当に悟空の居所に心当たりは無いんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無い」
 と言い切り、ふと”くそばばぁ”の顔が浮かんだ。
「観世音菩薩のところでもないようですよ」
「・・・・・・・・」
 すかさずそう言った天蓬に金蝉の眉間にますます皺がよった。
「そんな変な顔しないで下さいよ・・・ちょっとそこで二郎神どのにお会いしたんで様子を聞いたまで
です。あの方、相変わらず苦労なさっているようですね」
 よく効く胃薬はないかと聞かれてしまいました・・・と笑う。
「・・・・・・・・・・・そういえば」
「どうしたんですか?」
「・・・・・、ここ何日か悟空の夕食の食べる量が減っている」
「・・・・・結構細かいところまで見ているんですね」
「・・・・・」
 金蝉はぎらんっと睨みつけて天蓬を黙らせる。
「あいつは普段なら10人分くらいの量を平らげて、その後飲茶までしやがるのに・・・・・8人前
くらいでやめて・・・・間食もしていない」
「どこか体を悪くしているんじゃないですか?」
 普通ならそれほど食べるほうが体を悪くするのではないかと思われるが悟空に関してはそれが
”当たり前”となっている。
 天蓬は真剣に心配する。
「いや、いたって元気そのものだ」
「だとすると、結論は一つしかありませんね」
「・・・・・・・何だ」
「誰かが、悟空に食事を与えている・・・・・ということです」
「・・・・・・・・・・誰なんだ」
「調べてみましょう」
「ああ、・・・・・・・・・・・・頼む」
 金蝉が他人に頭を下げるなど天変地異の前触れかと思われるほどだったがそれほど悟空の
存在が重たいということ・・・・・天蓬は金蝉に頼まれるまでもなく全力を尽くすつもりだった。
 
 と、そこへ。

「ただいま〜〜〜っ!!!!!」
 絶妙なタイミングで悟空が元気よく帰宅した。
 机に座っている金蝉がその姿を見て安堵するのと同時にどんどんと不機嫌になっていくのが
天蓬にはわかった。
「あ、天ちゃんっ!!来てたんだ♪」
「ええ、こんにちわ。悟空」
 ぴょんぴょんと駆け寄ってきた悟空に天蓬はにっこりと笑って頭をなでてやった。
 が、脅威はすぐそこまでせまっていた。


 悟空の頭上にげいんっと凄まじい音をたてて金蝉の拳骨がふりおろされた。

「いっ・・・て〜〜〜っっ!!!!!!何すんだよっ!!金蝉のばかっ!!!!!」
 いきなりのことに悟空は眼に涙をためて金蝉を見つめる。
「うるせぇっ!!いったいどこに行ってやがった!!」
「・・・どこだっていいじゃんっ!!!金蝉、いっつも仕事、仕事て遊んでくれねーしっ!!」
 言い争う二人の姿を見て、天蓬はため息をついた。
(心配だったなら素直に言えばいいでしょうにねぇ)
 そのまま二人の争う様子を見るのも結構楽しかったがやはり悟空がどこに行っていたのかは
天蓬も気になるところだったので口をはさんで口論を中断させた。
「悟空、金蝉は心配してたんですよ」
「天蓬っ!!」
「ちょっと金蝉は黙っていてくださいね、悟空?」
「しんぱい?どうして?」
 何も心配かけるようなことはしていないのに・・・と首をかしげる。
「最近、僕のところにも倦廉のところにも・・・ナタク太子のところにも行っていないでしょう?
ですからいったいどこに遊びに行っているのか気になったんです」
「え・・・・?オレ、言ってなかったけ?」
「・・・・・・・この馬鹿猿っ!!」
「はいはい、ちょっと待ってくださいね」
 再び金蝉が悟空の頭に拳骨をふりおろそうとするのをその一言でとめると再び悟空に視線を戻す。
「では、教えてくれますか?どこに行っていたのか」
 天蓬はにっこりと”ぜ〜んぜん怒ってなんかいませんよ〜”風を装い悟空に答えを促した。
「うん!!あのね・・・・・・」



「その必要はない」



 突然にかかった聞き覚えのない声に金蝉と天蓬が入り口を振りむいた。

「あ、ほむらっ!!」
 驚愕する二人とは対照的に悟空が嬉しそうに名前を呼び、駆けよる。

「「・・・・・・・・・・・ほむら?」」
 金蝉と天蓬の声が重なる。
「会うのははじめてだな。金蝉童子、天蓬元帥。・・・・・・・・・・・・俺は”焔”という」
 悟空を抱き上げて近寄るその男の両手には鎖。
 そして瞳は金と碧のオッドアイ。
「あなたが・・・・・」
 その特徴で噂には聞いていた存在を天蓬は思い出した。
「・・・・・・・・それが何の用だ?」
 金蝉の顔と声はますます不機嫌度を増している。
 それはそうだろう。
 自分の養い子が見ず知らずの男に嬉しそうに抱き上げられているのだから。
 天蓬だって決して気分が良いとは言いがたいが表に出すようなことはしない。
「悟空はこの数日、俺のところへ遊びに来ていた。それがわかればいいのだろう?」
 そして悟空をその腕に抱いたまま踵を返す焔を天蓬がとどめる。
「ちょっと待ってくださいませんか。悟空をどこへ連れていくつもりです?」
「どこへ行こうと俺たちの勝手だ」
「”俺たち”?ふざけないで下さい。悟空を得体の知れない怪しい人物に連れて行かせるわけには
いきませんね」
 不敵に笑う天蓬の眼がねが不吉にきらり、と輝いた。
 この状態の天蓬は倦廉に言わせれば”キレる一歩手前”である。
「お前の許可など必要ない」
「ほぅ」
 ぴくぴくと天蓬の額に青筋が浮かぶ。

「・・・?????」
 その二人のやりとりを焔の腕の中で見ながら悟空には何が起こっているのか全く理解できない。

「・・・・・・・・・悟空」
 息詰る二人の睨み合いが行われている中、それまで黙っていた金蝉の地を這うような声が
悟空の名を呼んだ。

「来い」
「・・・・え?うん」
 何だかよくわからないが金蝉が自分を呼んでいるのだということは理解した悟空は焔の腕から
金蝉のほうへと行こうとするが焔はそれを許さなかった。
「・・・・ほむら?」
「貴様・・・・っ」
 ぎりりっと歯をかみしめた金蝉に焔は余裕の笑みをみせる。
「悟空、あれを金蝉に見せてやれ」
「うんっ!」
 そして悟空はごそごそとしていたかと思うと天蓬と金蝉の目の前に左手を差し出した。

「「・・・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」
 じっと眼をこらして「いったい何だ?」と悟空の小さな指を見つめていた二人はその薬指に光る
銀のリングに息をのんだ。
「それは・・・・っ!?」 
 下界のことには他の追随を許さないほど造詣が深い天蓬が目を見開いた。

「さすが天蓬元帥。これが何だかわかっているようだな」
「もしやそれは・・・・」
「”婚約指輪”だ」
 


「何だとぉぉっっっ!!!!!!」



「そう、大きな声を出すな。金蝉。悟空が驚くだろう。まぁ、驚くのも無理はないがこれはきちんと
悟空の意思も確認した上でのことだ。誰にも俺たちの邪魔をする権利はない。なぁ悟空?」
「うんっ!オレ、ほむらと『けっこん』の約束したんだ〜♪」
 その場の緊迫した状態を察することなく悟空は明るく答える。
「・・・てめぇ、ふざけんじゃねぇぞ・・・っ」
 押し殺したような声が金蝉の怒りのすさまじさをあらわす。
「そうです。いくら合意の上とはいえ悟空はまだ未成年。そういうことには保護者の同意が必要
です。勝手に話をすすめられては困りますね!!」
「では、同意してもらおうじゃないか。なぁ金蝉」
 悟空を挟んで対峙した二人の視線が交錯し見えない火花を散らす。

「・・・悟空、本当にお前はこんなやつと結婚するつもりなのか?」
「うん♪”けっこん”てずっと一緒にいる約束なんだろ?」
「・・・・ああ」
 金蝉は悟空の返事にそっと目を閉じた。
 それは自分の中の何かを静めるような動作だった。
「金蝉、まさか・・・」
 天蓬がその表情をみて笑みではなく狼狽の色をのせる。
「こいつが・・・悟空がそれでいいと言っているなら俺がどうこうする問題じゃねぇ」
「金蝉・・・」
「だが・・・貴様、焔といったな。悟空を不幸にしやがったらただではおかんぞ」
「心配するな、俺が悟空を不幸にすることなどない」
 いけしゃあしゃあと言ってのける焔に金蝉はおさまっていたはずの怒りが再燃しそうになる。
「悟空・・・」
「なに、金蝉?」
 呼びかけられた金蝉の近くに寄ろうとする悟空に今度は焔は邪魔はしなかった。
「お前は本当にそれでいいんだな?」
「????うん?」
「わかった・・・・なら、俺はもう何も言わん」
 金蝉は、ぽんと悟空の頭に手をのせた。
 その姿は手塩にかけて育てた目にいれても痛くないほど溺愛していた娘を嫁に出す父親の哀愁
を感じさせた。


「あ、そうだ。金蝉。これ・・・」
 そんな金蝉に唐突に差し出された悟空の手の中には・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・何だ?」
「オレが作ったんだ〜♪花の指輪だよvv」
「・・・・・・・・・・・・・は?」
「だってずっと一緒にいる約束した人にはこれを渡すんでしょ?」




「・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと待て」
「・・・・ん?」
「お前、結婚の意味がわかってないだろう!!」
「え?わかってるよ!!ずっと一緒にいる約束だろ?」
「・・・・・・・・・」
 無邪気に答える悟空に金蝉は地に沈むほどの頭痛を感じた。
「・・・・・悟空、まさか本当にそれだけの意味だと思っているんですか?」
「え・・・違うの!?」
「いえ、全く違うというわけではないんですが・・・・」
「あ、天ちゃんにもあるよvvはいっ♪」
 そして金蝉に差し出したのと同じような花の指輪が天蓬に渡される。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ありがとうございます、悟空♪」
 何だか言いたいことはたくさんあった天蓬だったが嬉しそうな悟空を見ているとどうでもよくなって
しまい、”これでずっと一緒ですね”とか言いながら悟空の頭をなでてやる。

「あとケン兄ちゃんとナタクにも渡さないと!!オレ、皆と”けっこん”するんだ♪」


「・・・・・・・・・全然わかってねーじゃねぇかっ!!!!!」


「おいっ悟空!!いいか、結婚ていうのはなぁ・・・っ!!」
「それであっているんですよ♪」
「・・・天蓬!!」
「結婚は”ずっと一緒にいる約束”でいいんですよ♪」
 だからずっと一緒にいましょうね、と天蓬はにこやかに笑う。
「うんっ!!オレ、金蝉も天ちゃんも焔もケン兄ちゃんもナタクも・・・みんなと”けっこん”するっ!」
「・・・ということですので焔殿でよろしかったですね、悟空を勝手につれて行かないで下さいね」
「・・・・・ふん。悟空、俺たちは”けっこん”しているんだからいつでも遊びに来るといい。たくさんの
料理を用意して待っている」
「ホント!?やったっ!!」
 手放しで喜んだ悟空は焔にぎゅっと抱きついた。
「・・・お前は本当に可愛いな、悟空」
 焔もそんな悟空にお返しとばかりに腕の中に閉じ込めてしまおうとした。


「・・・・そこまでにしてもらおうか・・・・」


 金蝉は自分の身長を利用し、悟空たちを見下ろした。
 その顔は逆行でよく見えなかったが見えなくて幸いだったといえよう。




「てめぇら・・・・好き勝手なことほざいてんじゃねぇぞっ!!!悟空っ!!!てめぇは今日はメシ抜きだっ!!いや、明日もあさってもだっ!!!さんざんくだらんことで俺にいらん時間をとらせやがって・・・・・・来いっ!!!」
 キレた。
 金蝉は完璧にキレていた。
 さすがの天蓬でさえ口がはさめない。
「え?え?ええっ!?」
 ぐいっと手を引っ張られそのまま悟空はずるずると引きずられていく。

「天ちゃんっ!!ほむら〜っ!!」
 本能的に身の危険を察知した悟空は二人に助けを求めるが手負いの野獣に身をさらす馬鹿は
いない。
「悟空、がんばってくださいね〜」
「悟空、明日も遊びに来い。待っているぞ」
「うるせぇっ!!!とっとと来いっ!!悟空っ!!!!!」
「あうぅ〜〜〜〜」
 半泣きになりつつ悟空は部屋を後にしたのだった。


「悟空・・・・大丈夫でしょうかねぇ・・・」
「大丈夫だろう。何のかのと言うがあの男は悟空には甘い」
「それもそうですね」
 二人はうなずきあって悟空の出て行った扉を見つめるのだった。


















 三日後。
 金蝉の執務室に仕事の書類を届けに来た倦廉は悟空の指に銀と花の指輪があるのを見つけて
目を見開いた。
「おい、悟空・・・・それは・・・・」
「あのね!!オレ、金蝉と天ちゃんと焔と結婚したの!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・はあぁ?」
 全く意味不明な言葉に金蝉のほうへと目を向けるが完璧に無視される。


「オレ、みんなとずっっと一緒にいるんだっ♪」


 
 やはり意味はわからなかったが悟空の顔に浮かぶ笑顔がいつにも増して幸せそうだったので
”ま、いいか”と倦廉は「良かったな」と悟空に呟いたのだった。







 













 ずっと・・・・・・ず〜っと一緒だよっ!!






 





† あとがき †

あぁ(+_+)p・・・書いていたら収拾がつかなくなって
とめどなく長くなってしまいました(T_T)
・・・・・悟空が幸せそうだから・・・よしとしましょうっ!!(おいっ)
しょせん御華門は悟空Fan!!(笑)

では〜(^^)/~~~




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