花看水影
それは鏡に映る、もう一つの己。 金色に輝く吉兆の証。 自分以外に持ちうる者の無い色だと思っていた。 突然に飛び込んで来た・・・・その色。 自分と同じ金の瞳。 胸に走った衝撃は・・・・・・・・・・・何だったんだろう? 「孫悟空」 名前を呼ばれて体にしびれが走る。 腕を掴まれ、引き寄せられた。 顎に手をやり上向けられる。 触れるほどに近づく・・・金色の瞳。 何故、自分は抵抗しないのだろう・・・ぼんやりした頭のどこかでそう思う。 「俺と同じ色の目だな」 男の瞳に映る己の金色の瞳。 「美しい色だ・・・・・そうは思わないか、孫悟空?」 もう一度名前を呼ばれて我にかえる。 「放せっ!!」 掴まれていた顔から手をふりほどく。 が・・・腕は離れない。 「何を拒む?何を否定する?お前と俺とは”同じもの”であるのに」 「違うっ!!」 「何が違う?」 「・・・・・違う・・・・ちがう・・・・」 同じ言葉しか出てこない。 「同類だよ。お前がいくら否定しようと、な」 男が宣告した。 「純粋なる思い、強大なる力・・・・お前の全てが俺は欲しい」 壁に押さえつけられた背中が軋む。 「は・・・なせ・・・っ!」 「お前が本気で抵抗すれば、この程度の拘束など物の数ではあるまい?」 耳元で吐息まじりに囁かれる。 ・・・・・・・・・・・・・・さんぞうっ・・・・・・・・・・ 堕ちてしまいそうになる心を必死に耐える。 「焔・・・俺の名は焔だ」 冷たい唇が・・・・・触れた。 「呼べ、俺の名を。他の誰の名でもなく」 「・・ほ・・・・む・・・・・ら・・・・・」 金色の光に誘われるように、口が一人でに名を紡いでいた。 「そう、焔だ。孫悟空」 「・・・・・・ぁ」 痕跡を残すように男の唇が、肌を這う。 「お前は俺のものだよ・・・・・・力も心も体も・・・・・その全てが、な」 金蝉など過去の亡霊だ。 そっと男が呟く。 逃れられない。 もう一人の・・・・・”自分”からは・・・・・・・。 ゆっくりと腕の中で意識を失う体を受け止める。 「手に入れた」 |
† あとがき †
いや、もう新キャラの設定見たときからハマリました(笑)
だって悟空狙いなんですものっ(>_<)////
・・・・危なく裏行きにしそうなほどでした。
でも、どうにかセーブ。
焔様にはテイクアウトして自宅でお楽しみいただきましょう(爆)
では、ご拝読ありがとうございましたm(__)m