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空には雲が流れ。 大地には風が吹く。 そして、隣には愛しき存在(もの)。 全てを育む大地の色をした髪は風に遊ばれ、ふよふよと揺れる。 今は閉じられた瞼の奥にあるのは金色の瞳。 「悟空・・・」 柔らかな頬を撫で、大切な名を紡ぐ。 それだけで幸せな気分にひたれる自分を少々呆れる。 「悟空」 けれど、この名を呼ばずには居られない。 今、ここに在ることが奇跡とも言えるゆえに。 「悟空」 3度目の呼びかけ。 「ん・・・・っ」 漸く反応をかえした悟空が、ゆるやかに目を開ける。 焦点の合わない寝起きの瞳はやがて自分に像を結び・・・・・・・微笑んだ。 「・・・ほむら」 喜びが溢れ、溜まらず悟空を抱きしめた。 腕におさまる細くしなやかな肢体。 悟空は陽だまりの匂いがした。 「ほ、ほむら・・っ!?」 「悟空・・・いつまで寝ているつもりだ?」 「だ・・だって・・・・」 「だって?」 「すごいぽかぽかして気持ちよかったんだもん」 確かに風は心地よく、太陽の光も穏やかで昼寝するには申し分ない。 「それに焔と居るとすっげー安心するし」 へへっと腕の中で笑う悟空を見つめると、照れているのか頬が赤い。 安心してもらえるのは嬉しいことだが、男としてそこまで無防備で居られるのは 複雑な気分になる。 だが、焔のそんな気持ちとはお構いなしに悟空はごろごろと喉でも鳴らしかね ないほどに焔に擦り寄ってくる。 「・・・ほむら・・」 ああ・・・可愛いな、お前は。 大地色の髪を梳いてやると気持ちよさそうに目をつむる。 その仕草に、焔の中に悪戯心が芽生えた。 吹く風に紛れて、悟空の唇に掠めるような口づけを落とす。 一瞬、「ん?」という表情をした悟空はぱっちりと瞳をあけ、間近にあった焔の 瞳と視線が交錯する。 その途端。 悟空の顔は焔が驚くほどにぱぱぱっと朱に染まった。 「・・・・・焔っ!」 先ほどまで触れ合っていた唇が己の名を紡ぐ。 「どうした、悟空?」 「どうした、て・・・どうした、て・・・・・・・・・・・っっっ/////!!!」 言葉にならないらしい悟空に、焔は再び口づける。 今度は掠めるだけでは無く、味わうようにゆっくりと。 悟空の唇はやわらかくとろけるような、極上の舌触り。 「・・・これ以上すると離れられなくなりそうだ」 「ん・・・え?」 とろんとした眼差しの悟空が焔の言葉の意味がわからず問い掛ける。 「お前の唇は気持ちよすぎて離れられなくなる」 「・・・・・・・っっ!!」 「悟空?」 「オレ・・・だって・・・・っほむらと・・・・・する、の・・・・気持ちいい・・・」 「悟空・・・」 「・・好きだ。愛している。何万言つくそうとお前にこの思いを告げるには不十分だが それでも言わずにはいられないほど・・・悟空、お前を愛している。お前だけが俺を 俺のままで居させてくれる・・・・」 「焔・・・」 腕の中の温もり。 それだけで自分は満たされる。 「焔・・・オレも・・・・オレも、焔のこと好きだよ」 金色の眼差しを真っ直ぐに焔に向けて、悟空は一生懸命に告げる。 そして・・・・・・・・・・・。 焔の肩に手を乗せると、身を乗り出し・・・・・・・・焔に自分から口づけた。 「大好き」 在るがまま。 流れるまま。 ただ愛しき者と共に在る。 |
† あとがき †
ほのぼの焔空(笑)
・・・でもやることはやる焔(爆笑)
ちょっと短いですが、風のさわやかな日を
思い出しながら読んでいただけると嬉しいですv
では!