ただ今餌付け中!!(笑)
(SSつき♪)







「なぁ、腹減ったーーっ!!」
ジープから降りた悟空は真っ先に、そう叫んだ。

スパコーーンッッ!!
「うるせぇっ!!」
すかさず三蔵からハリセンの一撃。
「いてぇっ!何すんだよっ!!」
「着いた早々、往来で叫ぶんじゃねぇっ!!」
「何だよっ!!三蔵だって叫んでんじゃん!!」
「お前がうるさいからだっ!!」
「ううううぅぅっ!!」

「相変わらずラブラブだね〜〜ぇ」
言い争いを続ける二人を眺めて後ろにいる悟浄が呟いた。

ぞくっ。

その直後に悟浄に迫った殺気。
とっさに背後を振り向くと、にこやか〜に微笑む八戒が立っている。

そう、外見は非常に穏やかだ。
・・・が。

「は、八戒さん?」
「どうしました、悟浄?」
「いや・・・何か、殺気が・・・・」
「口は災いの元とよく言いますからね〜」
「・・・・・・(滝汗)」
どうやら悟浄は八戒の地雷を踏んだらしい。


ああ・・・俺、もう明日の朝日は拝めないかも・・・・・


ちょっと人生思い返してみる悟浄だった。

そこに思いがけない救いの神。

「八戒っ!!」
三蔵と言い争いをしていた悟空が八戒の袖をつかみ、見上げている。
「なぁ、腹へった〜〜」
甘い声ですがられねだられ、八戒の地雷は不発となった。
「では、宿の台所を借りて何か作りましょうね」
内心はどうあれ、慈愛に満ちた笑顔を浮かべて悟空の願いを聞き届ける。
「ほんとっ!!やった!!」
「何にしましょうか?肉まんですか?シューマイにしますか?それとも・・・」
「全部っ!!」
「わかりました、では腕によりをかけて悟空のために作りましょうね」

「サンキューっ、八戒!!だから八戒て好きだっ!!」
そして手をつないで宿に入っていく二人。

それを何も言えずに見送る三蔵と悟浄。
「・・・三蔵さまよぉ、しっかり餌付けされちまってるぜ、小猿ちゃん」
「・・・・・・・・・殺す・・!」
S&Wを懐から取り出し、発砲する三蔵様。
「うぉっ!!・・て何で俺に向けるんだよっ!!!」
しかし何故か標的は悟浄なのだった。







「たくさん食べて速く大人になって下さいね」
そして僕に、食べさせて下さいね・・・・・あなたを。

「・・・ん、んぐっ!」
肉まんを咥えたまま何の考えもなしにそれに素直に肯く悟空だった。







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