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「リナさんっ!!」 「ふえっ?」 ゼロスが必死の形相で空中から現れたとき、リナはエビフライを口にくわえていた。 従って返事も何だかわからないものになる。 そして。 もしゃもしゃ。 さくさく。 ばりばり。 ごくん。 「なに?」 エビフライの尻尾までしっかりと腹に収めたリナはようやくゼロスに目を向けた。 「・・・・僕よりエビフライのほうが大事なんですね・・・しくしく」 「当たり前じゃない!」 一刀両断。 「ほかほかさくさくのエビフライさんは今しか食べられないけどゼロスの相手なんて いつだって出来るじゃないっ!」 魔族の権威、地に落ちたりである。 ・・・・もともと無かったかもしれないが。 「う゛・・・・ひ、酷いです、リナさん!あんまりですっ!僕がこんなにリナさんのことを 愛しているっていうのにーーーっ!!!」 と狭い食堂内で叫ぶゼロス。 『のにーーっのにーー』と店内へゼロスの声がこだまする。 「なっ・・っ!?あ、あんたねぇっ!!」 顔を真っ赤にするリナ。 「ひゅーっひゅーっ」 「あついねぇっ!!」 「痴話げんかは犬も食わないよっ!」 野次馬がはやしたてる。 「そうだぞ、リナ。食事は静かにしないとな」 「・・・・・誰に言われてもあんたにだけは言われたくないんだけど、ガウリィ・・・」 先ほどまでの騒ぎも何のその、ガウリィはフォークにパスタをこれでもかっ!と いうほど巻きつけ、口の中へ。 そして次の品へ。 その動作はガウリィの剣術と同じく、まさに『流れるように』。 一瞬、見惚れるほどだが・・・・そんなことに見惚れてどうする。 「あーっ!あたしのたこさんウィンナーっ!!楽しみに取っておいたのにっっっ!! おにょれっ!!ガウリィ、許すまじっ!!」 しゃきーんっ!と銀の閃光がガウリィの前を過ぎった。 「ぬおっ!?・・・何するんだ!リナっ!!」 ガウリィの目の前1ミリに突き刺さる銀のナイフ。 「あたしのたこさんウィンナーの恨みを思い知れっ!!」 「あのぉー・・・」 「お前こそ、さっき俺のから揚げ食っただろうがっ!!」 「何よっ!男がその程度でがたがた抜かすんじゃないわよっ!!・・・隙ありっ!!」 リナはシューマイを口へ! 「あぁぁっ!!俺のシューマイっ!!」 「ふふん、隙を見せるのが悪いのよ」 「あのー・・・・」 「だったら俺だってなっ!!」 「あぁぁっっ!!!あたしの照り焼きチキンっ!!!!くぅぅぅっっっ!!覚悟しなさいよ! ガウリィッッッ!!!!」 「・・・・・・・・リナさんっっ!!」 「「・・・・・??」」 フォークとナイフを交錯させてガウリィとリナがゼロスの方を向いた。 ゼロスはいつも笑顔な糸目を見開いて、紫色の瞳を爛々と輝かせている。 「僕ならいつだってリナさんに好きなものを好きなだけ食べさせてあげられます!」 「・・・・・・・はぁ」 リナは『突然、何を言い出すのよ・・・この魔族は?』といった視線を向ける。 「ですから・・・・・・僕とデートして下さいっっ!!!」 ・・・して下さい・・さい・・・さい・・・・さい・・・・・・・・ 再び食堂内にこだまするゼロスの声。 一瞬静まる一同。 そして。 凄まじい歓声が湧き起こった。 「よく言った兄ちゃんっ!!」 「男にそこまで言わせるたぁ、女冥利に尽きるぜっ!」 「お幸せにっ!!」 「よっ、色男っ!!憎いね、この!」 いやぁ、はははは・・・と照れるゼロス。 だが、ゼロスは気づいていなかった。 ガウリィがそっとリナの傍を離れていくのを。 リナの髪がゆらりと逆立っていくのを。 「ゼロス」 「はい、リナさ・・・・・・」 上機嫌で振り向いたゼロスはそこへ滅びを見つけた。 『竜破斬っ!!』 手抜き一切無し、増幅版の最強竜破斬がゼロスの面前に炸裂した。 「リーナーさ〜〜〜ん〜〜〜〜〜っっ!!!!」 叫び声をあげつつ、ゼロスはきらんと瞬き空の彼方へ消えていった。 「・・・・・・・ゼロスの馬鹿」 リナの顔は真っ赤だった。 |
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■ あとがき ■
ユナ様リクエスト『リナ争奪戦でゼロリナ』
お待たせしたにも関わらず・・・・全然リクエスト果たせず
撃沈の御華門です(涙)
申し訳ございません・・・m(__)mm(__)m
とりあえず、これで許してください・・・・・。。。゛(ノ><)ノ