「「「悟空っっっ!!!」」」


三蔵・八戒・悟浄の叫びが空気を切り裂いた。





















カラン・・・・



焔の手により外された悟空の額の金鈷が床に落ち、渇いた音をたてた。



「ァ・・・・・ァァァアアアアアアッッ・・・・・・ッッッッ!!!!!」


ほとばしる叫び

苦鳴

開放の


ヨロコビ



(いや・・・・いやぁぁっっ三蔵ぅっっっ!!!!)







――ブラックアウト――



















「斎天大聖孫悟空、お目覚めだな」
 楽しそうな焔の言葉が空間に響く。
「貴様・・・っ」
 三蔵が憎しみに似た眼差しを捧げる。

「ククク・・・存分に暴れ尽くすがいい。孫悟空・・・お前はこれまでずっとその力を封印
されてきた・・・・それを俺が開放してやろう」

「・・・・・・っ!!」
 頭を押さえてうずくまっていた悟空がゆらり、と立ち上がる。
 三蔵たちに向けられた瞳は・・・・・・・歓喜に輝いていた。

「・・・っぅわっ!!」
 体勢を整える間もなく、目の前に悟空が現れる。
 全てを超越するスピード。
 目で追うことは不可能だった。

 悟浄はそのスピードの乗った蹴りにふっ飛ばされ壁に叩きつけられた。
「ぅぐ・・っ!!」
「悟浄っ!?・・・・くっ・・・・・」
 牽制に放たれた八戒の気孔は悟空の手の一振りにより呆気なく消滅する。
「ちっ・・・悟空っ!!」
 動きが速すぎて、その場に留めることができない。
 これでは、魔戒天浄も使うことが不可能だ。
 悟浄も八戒も、三蔵さえも悟空が相手で意識的にか無意識にか本気で戦えない。
 苦し紛れに放つ攻撃では全て防がれてしまう。


「孫悟空」

 焔の声に悟空の動きがとまった。

「来い」

 ガンッ!!

「「・・・・・っっ」」
 焔と悟空の腕が交錯した。
 力は・・・・・・互角。
「まだまだ、だ・・・・孫悟空、お前の力はこんなものではないだろうっ!!!」
 両者、距離をとり睨み合う。

「俺ならば、その力・・・思う存分に使わせてやろう。天界が・・・いや、全ての者が
 否定したお前の力・・・・俺ならば全て受け入れてやろうっ!!」
「・・・・・・」
 悟空は動かない。


「来い、孫悟空。俺のもとに・・・・・」

 ジャリ・・・・
 差し出された手にある鎖が音をたてる。

「閉じ込められたその思い、その力・・・・俺が解放してやろう」
「・・・・・」
「孫悟空、あるがままのお前を生きろ」


「俺はお前の全てを肯定しよう」

 焔を見つめる悟空の顔が・・・・・・・・・・・・・・・微笑んだ。

 そして、焔の手を・・・・・掴む。



「「「悟空っっ!!!!」」」

 駆け寄ろうとする3人の前に焔から発せられた炎の壁が立ちふさがる。
「「「・・・・・っ!?」


「金蝉・・・いや、今は三蔵だったな。この次に会うときはその魔天経文をいただくぞ。
 ・・・・・・・・悟空とともに、な」
「・・・っ!!」
 ガウンッガウンッ!!!
「きかぬ、と言っただろう」
 にやり、と歪む焔の唇。
「では、な」
 不敵な笑いを三蔵に向け、悟空の体に腕をまわすと・・・・二人はその場から消えた。

「悟空っっっ!!!!」


 











腕の中のぬくもり

感じる強大な力

俺はその全てを認めよう



お前を俺に永遠に縛りつけるために














† あとがき †

あははっはは・・・(^^ゞ
アニメでも全然絡みが無いのでリクエストに乗じて勝手に話つくりました♪
みち様のリクエストは『焔×悟空』
こんな感じで宜しかったでしょうか????

では、ご拝読ありがとうございましたm(__)m


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