皆さん、『ジパング倶楽部』をご存知だろうか?
 ●Rではこの倶楽部に入会すると一定距離以上の電車の利用料金が
 安くなったり、会報や旅行などを企画してくれるのだが、この倶楽部に入会するには、
 男性が65歳以上、女性が60歳以上でなければいけないのだ!


 ・・でそれがどうしたって?
 以下に続く.....




 









「殿・・・65歳になっても全然変わりませんね。多少頭のほうが白くなってきた気がしますけど・・」
「そういうてめーこそちっとも変わってねーだろうが。妖怪か?」
 二人は電車に乗っている。
 ガタコトと音のするローカル列車では無い。
 専用にあつらえたスーパーカーだ。
 椅子は革張り、ガラスは防弾ガラス。装甲は戦車仕様。
 内装は信長好みに派手で、あまり居心地がいいとは言いがたいが、乗り心地はいい。

「酷いですよ〜。これでも外見はともかく中身は年食って少し無理しただけでも腰にきちゃうん
 ですから。ところで殿・・・」
 藤吉郎は腰をさすりながら信長に話しかける。
「何だ?」
「どうして俺、ここに居るんでしょう。殿は65歳で大丈夫として・・俺はまだ63なんですけど・・・?」
 信長、にやりと笑う。
「知らないのか。確かに倶楽部は男性は65歳以上と決められているがな、夫婦の片方が
 65歳以上なら片方の年齢は問題いらないのさ」

「・・・・・・・」
 
 ふ、・・・夫婦!?
 年の差カップル推奨ですかっ、J●!?
 何でそんなに詳しいんですか、殿っ!?

 いや、そんなことより・・・

「と・・殿と俺っていつから夫婦なんですかぁっ!?」
「心配するな。ちゃんと婚姻届は出してある」
「いつの間にっ?!」
「法律で離婚は禁止してやった。老後の面倒は見させてやるよ」
「独裁者っ!・・ていうか、老後だけじゃなくて面倒みてますよっ!!」
「そうか、幸せ者だな、サル!」
「な・・・何か違うぅぅぅぅっ(号泣)」


 藤吉郎の嘆きも知らず、電車はひた走る。
 行き先は未定だ。







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いつだっかもう忘れてしまいましたが、電車に乗っていた
アナウンスを聞き、思いついた妄想(笑)
HD内の整理をしていたら発見したので発表。
・・・忘れてました(爆)



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