彼女と共にいるようになってどのくらいの時が経ったのだろう。
その時間はあまりに幸せで自分にとっては夢のようだった。
目を閉じれば彼女の全てが鮮やかに蘇る。
さわり心地のいい栗色の髪。
耳にいい声。
そして何よりも強く輝くルビーの瞳。
「リナ・・・・・」
彼女は誰よりも何よりも輝いていた。
誰よりも「生」が似合っていた。
彼女と二人の子供・・・そして孫たち・・・・。
何と幸せな日々だったろう。
「ガウリィ・・・・」
そして彼女は自分の隣にいる。
自分の名前を優しく呼んでくれる。
いつか二人で誓った・・・・・・・・・・・
『死が二人を分かつまで』
その言葉どおり彼女と俺は死ぬまで共にいた。
彼女はその時まで彼女「らしか」った。
『ガウリィ・・・先に行って待ってるね』
ああ・・・もうすぐ自分もそっちに行くよ。
きっと・・・・すぐ・・・・・・・・・・。
俺は彼女を愛していた。
そしてずっと・・・・・・・・・愛している。
俺の人生は幸せだった・・・・・・