時の輝き 朝


「・・ん・・」

チュン・・チュン・・・

鳥の声。

「・・・ナ・・・・・リナ・・・」
「・・・・・・う~んあとちょっとぉ・・・・・・ムニャムニャ」
あたしを呼ぶ・・・・穏やかで優しい声・・・・・・。
もっと・・・・・もっと・・・・・あたしの名を呼んで・・・・・・・・

「リナ・・・・・・起きないと・・・・・・・・・こうだっ!!」
え!?
「ぅひゃぁっ!!」
突然、背中に冷たい感触!?
「な・・・・ななな何っ!!」
「やっと起きたか、リナ」
へ?
「が、がうりぃ・・・・・??」
あたしは無意識にさっきの感触を探して背中に手をやる。
「冷たかっただろ?お前なかなか起きないからなぁ・・・」
ガウリィの手があたしの頬を包み込む。
「・・・・っ冷たっ!何よこの手っ!!」
すっごく冷たい。
・・・・・・もしやこの手で・・・・・・
「・・・・ガウリィ」
「何だ?」
「もっとまともな起こし方はないのかぁぁぁっっっ!!」
べしぃぃぃっっっ!!!
あたしのスリッパが炸裂する。
「い、いてぇなぁぁっ!!リナが悪いんだろ、なかなか起きないし」
「朝くらいゆっくり寝たいのよっ!!」
「・・・・・・・・俺、夜そんなに無理させてたかぁ・・・??」
「あ・・あ・・・あんたねぇぇっっっ!!!(///)」
この脳みそくらげ男は何を言い出すのよっ!!
「そんなに照れなくてもいいじゃないか・・・俺たち夫婦なんだしな、リナ♪」
「だぁぁぁっ抱きつくなぁぁぁっっ!!!」
いまだ寝台に半身を起こしていただけのあたしはガウリィにあっさりと押し倒される。
「ちょっ・・・こらっ・・・ガ、ガウリィっ!!」
じたばた、
じたばたっじたばたっ!!
「リナ♪愛してるぜ(はぁと)」
「・・・・う゛」
「リナは?」
「・・・・・・・」
「リ~ナ?」
「・・・・・・・・・るわよ」
「聞こえないなぁ」
ガウリィはあたしを見下ろして意地悪い笑顔を浮かべる。
「・・・・愛してる・・・・わよっ!!」
「俺も愛してるぜっリナぁぁっっ!!!」
「だ~か~らぁぁっっ朝っぱらから何すんのよぉぉぉっっ!!!」


二人が起きてきたのはお昼過ぎだった(笑)。